進化を迷走したカニ!?いろんな生物パーツを持つキメラの化石が発見される - ニコニコニュース Credit: Oksana Vernygora/University of Alberta Point □様々な生物のパーツを寄せ集めた「キメラ」のような生物の化石がコロンビアで発見される □似た生物の化石が ... (出典:ニコニコニュース) |
植物では、異なる遺伝情報を持つ細胞が縞状に分布するものを区分キメラ、組織層を形成して重なるものを周縁キメラと呼ぶ。それらは成長点細胞の突然変異や接ぎ木で生じる(接木キメラ)ことがある。 脊椎動物には移植免疫があるため、成体でキメラを作ることはできない。医学・獣医学では、2個以上の胚に由来する細胞集団(キメラ 8キロバイト (1,358 語) - 2019年4月3日 (水) 15:14 |
■様々な生物のパーツを寄せ集めた「キメラ」のような生物の化石がコロンビアで発見される
■似た生物の化石がアメリカやモロッコでも見つかっており、この生物の高い環境適応能力が示された
■これはカニがかつて進化を迷走し、体のプランを変え続けた結果生まれた生物であると考えられる
ギリシャ神話に登場する「キマイラ」は、ライオンの頭を持ち、ヤギの胴体、そして毒蛇の尾を持つ怪物であり、「キメラ(合成獣)」の語源となったものだ。
コロンビアで見つかった化石から、恐竜の時代にごたまぜの体を持ったキメラのような生物が実在していたことが分かった。
Exceptional preservation of mid-Cretaceous marine arthropods and the evolution of novel forms via heterochrony
白亜紀のキメラ
「複雑で美しいキメラ」という意味を持つ「Callichimaera perplexa」と名付けられたその生物は、エビのような口、アサヒガニのようなハサミ、ロブスターのような甲羅、ウミサソリのようなパドル状の足を組み合わせた姿をしていたと考えられている。
注目すべきはその「目」の大きさで、人間でいえばサッカーボールほどの巨大なものであったとのこと。そうした目やパワフルなハサミは、狩りのために用いられていたと考えられ、彼らは濾過摂食者ではなく、むしろアクティブな捕食動物であったと推測されている。
コロンビアのアンデス山脈高地の町で、最初にCallichimaera perplexaの化石が見つかったのは2005年のこと。発見したイェール大学とアルバータ大学の博士研究員であるJavier Luque氏は、化石について、「カニのようにも見えたけど、どちらかと言うとクモに近いと思いました」と語っている。
正体は「進化を迷走したカニ」か
しかし調査を進めるにつれて、彼はその生物のさらなる奇妙さを知ることとなる。カニの1/4程度の大きさのCallichimaera perplexaは、9000~9500万年前の白亜紀に生息していたものであったことが分かったのだ。
さらに発見から数年後、今度は米国ワイオミング州とモロッコで似たような化石が見つかったとの一報が届いた。これほど離れた場所で化石が発見されたという事実から、彼らが非常に適応能力の高い種であることが考えられ、これは、カニの系統樹にまったく新しい枝を形成する驚くべき発見であるとのことだ。
この発見が本質的に意味するところは、現代でみられるような「カニ」がかつて進化を迷走し、何度も体のプランを変えてきた結果、Callichimaera perplexaという白亜紀の「キメラ」が出来上がったということだ。
Luque氏は、自らが発見したこの奇怪な生物について、「私はこれを『美しき悪夢』と呼んでいるんです。実際に美しい発見であると同時に、フラストレーションが溜まるものでもありますからね」と語っている。
(出典 news.nicovideo.jp)
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