平成も終わりが近づいている。平成に活躍した格闘家では、いったい誰が「一番強かった」と記憶されるのか?これを決めるのは簡単ではない。だが編集部は思った。「階級別なら答えが出せるかもしれない……」。
そんなわけで今回は、過去にK-1、総合格闘技の試合に出場経験のある日本人選手のみに限定し、「誰が強かったと思うか」のアンケートを実施(回答は30歳~50歳の男性100名)。ランキング形式で、まずは重量級編からお届けする。
◆5位 名選手との死闘。吉田秀彦
5位は吉田秀彦。バルセロナオリンピックの柔道男子・78㎏級で金メダルを獲得した吉田は、Dynamite!をきっかけに総合格闘技の世界に足を踏み入れると、得意の柔道技を駆使して、ミドル級や無差別級を席巻。ヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップといった名選手と熱戦を繰り広げた。
そんな吉田を支持する人々からは、「締め技が最強だった」(35歳)、「歴史に名を残したから」(36歳)などの称賛が寄せられた。
◆4位 引退後も活躍中の高田延彦
4位に入ったのは、「出てこいやー!」でおなじみの高田延彦。新日本プロレスのレスラーとしてデビューし、80年代から90年代にかけてプロレス界で人気を博した高田は、総合格闘家に転身。ヒクソン・グレイシーをはじめ、ミルコ・クロコップ、マイク・ベルナルドら、世界の一流選手と対戦し、ファンを魅了した。 PRIDE統括本部長への就任や、ハッスルにおける高田総統としての活動など、引退後も格闘技界に尽力する高田。彼を推す声には「打撃、関節等バランスがいい」(48歳)や、「貫禄が違う」(45歳)といった声が挙がった。
◆3位 誰もが認める男。桜庭和志
3位にランクインしたのは、1990年から2000年代にかけて、PRIDEで多くの外国人選手を撃破し、日本における総合格闘技の人気を上げた桜庭和志。先の読めない動き・技を繰り出して対戦相手を惑わすスタイルや、独特な入場パフォーマンスなどで話題を呼んだ桜庭は、殊にグレイシー一族に強く、「グレイシー・ハンター」と称され、世界にその名を轟かせた、まさに日本を代表する格闘家だ。 誰もがランク入りを納得するであろう桜庭には、「日本の格闘技をメジャーにした功労者だから」(36歳)という称賛や、「とにかく強い」(45歳)などのコメントが寄せられた。
◆2位 相撲パワーで格闘界を盛り上げた曙太郎
2位は元大相撲の横綱で、総合格闘技にも挑戦した曙太郎。2メートル・200キロ越えの巨体を武器に、大相撲で横綱に上り詰めた曙は、K-1、そして総合格闘技にも挑戦。
戦績は華々しい物ではないが、ボビー・オロゴン、レミー・ボンヤスキー、チェ・ホンマン、ボブ・サップといった外国人選手との対決は大いに話題を呼び、格闘界を盛り上げたことは間違いない。アンケートでは「相撲とK1はすごい」(36歳)、「あの相撲で鍛えた体格がすごかったので」(49歳)といったコメントがあった。相撲と格闘技の二刀流が評価されたようだ。
◆1位 息子も強い。小川直也
平成最強だと思う日本人格闘家、第1位は小川直也。193cmという日本人離れした巨体を武器に、全日本柔道選手権で7回の優勝、バルセロナオリンピック(95kg超級)での銀メダル獲得など、柔道界で華々しい成績を残した小川。プロレスラーとしては、アントニオ猪木の後押しを受けて、必殺技・STO(スペース・トルネード・オガワ)を武器に、故・橋本真也さんと名勝負を繰り広げた。
「どのような相手とも戦える」(48歳)、「戦績がいいのとメディアへのアピール、ファンサービスなども含めて最も知られた格闘家だと思う」(41歳)、「五輪出場は伊達じゃない!」(49歳)など、実力のみならず、格闘家としての評価は非常に高い。
近年における日本の格闘技界では、ウェイトの軽い選手たちの活躍が目立っている。重量級が盛り上がっていた「あの頃」を懐かしんでいる人は、少なくないのではないだろうか。今後、新たなスターが登場することに期待する。
次回は、平成最強の格闘家 中軽量級を発表するのでお楽しみに!〈取材・文/日刊SPA!取材班〉
【調査概要】
調査方法:アイブリッジ(株)提供の「リサーチプラス」モニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。
調査期間:2018年1月16日
有効回答者数:30歳から50歳 全国 男性100名
(出典 news.nicovideo.jp)
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